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THE MIDDLE EAST MEDIA RESEARCH INSTITUTE

緊急報告シリーズ


 
Special Dispatch Series No 1286 Sep/20/2006

ビンラーディンの演説、2003年から2006年まで

イスラム系ウエッブサイトは今年夏、オサマ・ビンラーディンOsama bin Ladenが3日間隔で発表した2つの演説の録音を掲載した。2006年6月30日発表の最初の演説で(「イラクの聖戦アルカーイダ機構」の前首領で、6月7日米軍に殺害された)アブームスアブ・ザルカウィAbu Mus*ab Al-Zarqawiを賞賛した。また、7月2日発表の2番目の演説で、ムスリム・ネーション(イスラム信仰共同体)とりわけイラクとソマリアのジハード戦士に対しジハードの継続を呼び掛け、ジハードが唯一可能な方法だと語った。

以下は、上記の2つの演説の翻訳と、MEMRIジハード・テロ研究企画(Jihad and Terrorism Studies Project)収録のビンラーディン演説へのリンクである。

2006630日のビンラーディン演説

ビンラーディンはアブームスアブ・ザルカウィを賞賛し「我々の最も偉大な英雄・司令官の1人」と呼んだ。また、ジョージ・ブッシュGeorge Bush(米大統領)に対し、「(ザルカウィ殺害を)あからさまに喜ばないように・・・なぜなら(彼が掲げた)旗は落ちておらず(単に)イスラムの獅子の1人から別な獅子に渡ったに過ぎないからだ。我々は、あなた方がどこにいようとも、あなた方およびあなた方の同盟国と戦い続ける・・・」と語った。以下は、この演説の抜粋である。

「ザルカウィは、イスラムの防衛とパレスチナの回復の基礎を築き、抑圧された者たちの復讐を行った・・・」

「我々ムスリム・ネーションは勇敢な英雄ーージハードの獅子、決断と行動の人アブームスアブ・ザルカウィーー(本名)アフマド・アル・ハライラAhmad Al-Khalayla(ザルカウィの本名)を失った。彼はアメリカの犯罪的な攻撃で殺害された。『まことに我々はアッラーのもの。我々はやがてアッラーのお傍に還らせて戴く身』(コーラン2章156節)。アッラーが彼の願いを許し、殉教者として受け入れ、寛大に報い、彼の家族と関係者を慰めるように・・・

「親愛なるイスラム・ネーションよ。アブームスアブと彼の仲間たちに別れを告げるのは悲しい。しかし(同時に)我々は、彼らがこの偉大な戦いで、イスラムを守りながら殺害されたことを喜んだ。我々は偉大な英雄の1人、特選の司令官の1人を失ったが、彼のうちに、我が偉大なネーションの将来世代にとって永続するモデルと模範を見出した。戦士たちは彼を想起し、歌と散文で、また、私的かつ公然と彼を讃えるだろう・・・

「アブームスアブは頭を高く掲げ、高貴な精神で、その死を迎えた。自由で、誇り高く、(アッラーに)忠実で、信仰を損なう堕落した行為を決して犯さなかったし、不正に直面して沈黙することは決してなかったし、真実を犠牲にして誰かの機嫌を取ることはなかった。(彼は)異端者に対しては譲らなかった。(一方、他の)ムスリムに対しては慈悲深く、宗教のために戦いに行くよう促し、(自らも)宗教のために戦った。彼自身こう語った。「我々の妻の名誉を侵害し、我々の姉妹の名誉を踏みつける生活、そして十字架の信仰者が支配する生活に価値はない」。こうも語った。「我々はイラクで、エルサレムに目を向けて戦っている。エルサレムはコーランの導きと勝利の剣以外(の手段)では回復されない」。彼は友人に愛され、敵に尊敬され、敵のうちの正直な者たちは彼の真価を認め、彼を賞賛した。これは不思議なことではない・・・

「アブームスアブは預言者ムハンマドの足跡をたどった。彼は信仰の防衛とパレスチナ回復のための基礎を置いた。多くの、ユダヤ人の同盟者アメリカ人を殺害することで、抑圧された(パレスチナ人)のために報復した。彼はアメリカ人を打ち負かし、その男たちを殺害し、そのステータスを打ち壊し、その資金を枯渇させ、(その部隊を)蹴散らし、その誇りを押しつぶし、そうすることでアメリカ人に反対する全ての者たちを勇気づけた。アブームスアブは堂々と歴史の中に入り、歴史に輝きを加えた・・・彼の一生の物語は(ムスリム・ネーションの歴史上の)最も傑出した息子たちの伝記と共に永遠に(祭られよう)・・・

「アブームスアブは人間社会に、いかにして力による人間の自由を獲得するか、その実践的な教訓を教えた。なぜなら、自由は民主主義の(支配)の服従者に際限なく与えられるものではないからだ。現代のファラオ、異端者の指導者(ジョージ)ブッシュは、仲間たちと共に(世界を)高圧的に支配し、すべての価値と(国際的な)条約を踏みにじっている。イラク侵攻、そしてグアンタナモ刑務所(で行われている)ことが、その証拠だ。こうした時代に、アブームスアブは、専制者に対する反乱を教えたのだ。

「(アメリカ人は)人々を威嚇し、火と鉄で圧倒し、その指導者を奴隷のように扱った。この現代のファラオ(ブッシュ米大統領の意)はイラクに来て、抵抗運動を無視し、大衆の、『黒い石油のために赤い血を流すな』と叫ぶデモを無視した。彼は全世界を軽蔑し、傲慢にも彼の軍隊と兵器をイラクに持ち込んだ。彼は、勇気ある獅子たちがその性格を変えたと想像したのだ。また、アラブの指導者、国王、大統領ーーそれぞれが自分の頭をなで、いつ自分の埋められる番が回ってくるのか(と、考えながら)ーー彼に屈服し、忠誠を(誓い)、その前でへりくだったため、彼(ブッシュ大統領は)イスラムの男たちが女性になったと想像したのだ。

「敵はイラクを攻撃し、人民の抑圧を開始し、村落の爆撃を始めた。戦闘ジェット機の耳を圧する音が地を満たし、爆弾は(あらゆるところに)死をまきちらした・・・山々は揺れ、(人民の)心臓は口まで飛び出し、強力な者と強大な者も家の中ですくみ、声を潜め、脚は恐怖でへたばった。虚偽が吹き出し、偽善者が協定を侵害し、キリスト教徒とユダヤ人と運命を共にした。一方、ムスリムは、冬の雨の夜に野獣の地で隠れ家を探す羊のように身を隠した。

「こうした恐怖を抱かせる不運な状況下ーーこうした時、我々が見るのは(真の)指導者ではない指導者、(真の)宗教学者ではない宗教学者、(真の)男性ではない男性だ・・・こうした重大な衝撃的な状況下、イスラムの英雄アブームスアブ・ザルカウィは前に踏み出した・・・彼は信徒のグループ17人と共に(イラクに)やってきたーー17個の部隊ではないーー彼らは同盟を組み、アッラーに対しーー信仰を勝利させるか、さもなければ、信仰の防衛のために死ぬーーと誓った・・・彼らが戦っている(敵は)彼らと同じ数(勢力)なのだろうか。(敵は)2対1で彼らに優っているのだろうか。いや、そうではない。(敵は)10対1で彼らに優っているのだろうか。いや、そうではない。悪の軍隊と兵器は、海の波のように(大きな)うねりでやって来た。しかし、アッラーが信仰を強めた者は、山が揺れる時も揺らぐことがない。この争いに、我々の英雄(ザルカウィ)は自らの旗を掲げながら加わった。最後まで戦う決意だった・・・

「(ジハードの戦士たちは)争いに突入し、わずかなカラシニコフ、対戦車地雷、バズーカ砲(だけで武装し)戦いを始めた・・・彼らは、アフガニスタンからバグダッドに勇敢さ、戦闘精神、壮大な士気を持ち込み、ジハードの導火線に火を付けた。それは(イラク)全土における(ジハード戦士の)エネルギーを爆発させた・・・

「この英雄(ザルカウィの意)はアッラーの助けを得てーー使える資源は限られ、国際的な連合、地域的な同盟や全地球的な組織の支援がないながらーーこの全てを達成した人である・・・そうだ。国際的組織、地域連合そして世界全体が(アメリカの)狂気の侵略をくい止めることに失敗した後、このイスラムの英雄は、現代のファラオ(ブッシュ米大統領)とアメリカ帝国主義に対して立ち上がった・・・

「我が(イスラム)ネーションの英雄が某宗派のイラク人(シーア派の意)を殺害していると非難する人々がいる。これに対し私は、こう言う。誰かがあなたのところにやってきて、ある人が彼の目を突っつき出したと言う時、その容疑者を見るまで待ちなさい。なぜなら、実際は原告が(被疑者の)両眼を突っつき出したことが分かるかもしれないからだ。これは、この数週間に表面化したことだ。というのも、(イラクの)国会議員ムハンマド・アル・ダインMuhammad Al-Dainが、イラクの刑務所で(スンニ派)ムスリムの囚人が受けている抑圧と専制を(あばき)始めたからだ。また、(スンニ派の)聖職者評議会の首脳が、イラクの(スンニ派)ムスリムが(対象の)絶滅運動について語ったからだ」

ザルカウィは、十字軍の側に立って戦うことに固執する者たちの殺害を指示された

「アブームスアブは、彼の(作戦を)アメリカ人が率いる侵略者と占領者に集中し、中立を望む者はほうっておくよう明確な指示を受けていた。しかし、反ムスリムの十字軍と共闘するよう強要する者は誰であれ、その宗派にかかわらず(つまりスンニ派であろうとシーア派であろうと、の意)あるいは所属部族にかかわらず、殺害せねばならない。なぜなら、反ムスリムの異端者を支援することは、ムスリムがムスリムとしてのアイデンティティーを失う(最も重大な)10の罪の一つだからだ。

「私はジョージ・ブッシュに、こう言う。あなた方は、英雄(ザルカウィの意)の遺体を家族に戻さねばならない。また、(彼の死を)喜びすぎてはならない。なぜなら、彼が掲げた旗は落ちたわけではなく、イスラムの1人の獅子から(もう1人に)引き継がれたにすぎないからだ。あなた方がイラク、アフガニスタン、スーダン、ソマリアのどこにいようと、あなた方の資金を枯渇させ、あなた方の兵士を殺害し、かつて我々がソマリアであなた方を打ち負かしたように、あなた方が敗れて帰国するまで、我々は、あなた及びあなたの同盟者と戦い続ける。

「私はまた、あなたのヨルダンの手先(アブダッラー国王)に、こう言う。専制を止めなさい。あなたは、アブームスアブが生前、郷里に入ることを妨げた。(しかし)彼が今(遺体となって)郷里に入ることを妨げてはならない。あなたこそヨルダンを離れ、ヒジャーズーーあなたの郷里であり、イギリスがあなたの曾祖父アブダッラー(初代国王)をヨルダンにおける手先に任じるまで、あなたの祖先の郷里だったヒジャーズーーに赴くべきだ。ザルカウィが死んだ(今)あなた方は彼の何を恐れているのか。彼の葬儀がーーそれをムスリムが望むように行うことが許されると仮定してーー大規模な葬儀になり、ムスリムが彼の息子たち、ジハード戦士たちに抱く強い同情を表すことを恐れているのか。

「結論として、私は言う。ザルカウィは彼の部族、彼の郷里、彼の(イスラム)ネーションに栄誉をもたらしたばかりでなく、人類社会全体に栄誉をもたらした。なぜなら、彼は栄光、挑戦、犠牲、殉教の(真の)意味を具現化したからだ。もし世界が彼の人生の壮大な物語を研究するならば、アッラーへの信仰が悪と虚偽の(勢力)と戦う男たちを創造するということを、子供達は学だろう。教育者や文筆家は誰であれ(ザルカウィの)生涯を、将来の世代の精神を豊かにする材料として使わねばならない。詩人は誰であれ、このタカ(ザルカウィの意)に関する詩を書かねばならない・・・

「アッラーがアブームスアブ・ザルカウィと、アッラーのために武装する他の者たちすべてに、慈悲を示すように」※1

200672日のビンラーディン演説

ビンラーディンは7月2日の演説でイラクのジハード戦士たちに、「十字軍の軍隊」と戦い、彼らをイラクから駆逐し、そして、彼らと「協力した」イラクの諸党派を罰するよう呼び掛けた。またザルカウィの後継者アブーハムザ・ムハージルAbu Hamza Al-Muhajirを祝福した。また、ソマリアのジハード戦士に対し、イスラムの道に固執することを呼び掛け、首都モガジシオを制圧した「マハーキム・アル・シャリーア・アル・イスラミヤ」民兵を支援し、「裏切り者アブダッラー・アブーユースフAbdallah Abu Yusufと侵略の国際部隊」支援を止めるよう呼び掛けた。※2 以下はこの演説の抜粋である:

「イラク南部の(シーア派が)アメリカと協力するなんてあってはならないことだ・・・彼らの地域が危害や報復がなく、安全であり続けているのに」

「この演説で、私はイスラム・ネーション全体、とりわけイラクとソマリアのジハード戦士に向かって言う。

「(親愛な)兄弟であるーーカリフ(預言者ムハンマドの後継者)たちの(首都)バグダッドと周辺のーージハード戦士たちよ。あなた方はアメリカ人とその支援者に対し勇敢な作戦を続けた。それはムスリムを幸せ、喜び、歓喜、狂喜で満たした。あなた方の卓越した活動ーー悲しんでいる者たちに喜びをもたらし、家族を失った母親の顔に微笑みをかき起こす活動により、あなた方はムスリムに頭を高く掲げさせた。アッラーがあなた方に、それに値する報酬を与えますように。

「ムスリム・ネーション全体の目が、あなた方に向けられている。その唇はあなた方のために祈りを唱えている。(ムスリム)ネーションはあなた方の喜びと苦痛を分かち合う。あなた方はアッラーに次いで(ムスリム・ネーションの)最大の希望である。ムスリム・ネーションは、あなた方をアッラーの忠実な兵士だと見なし、あなた方の勝利がイスラムの勝利であり、イスラムの栄誉の勝利であると信じている。あなた方の勝利はムスリム・ネーションを隷属から救出し、我々の国に存在する、十字軍とその手先への依存からムスリム・ネーションを救い出すだろう。あなた方は恥辱、恐怖、不正、抑圧に終止符を打つだろう。あなた方は公正で真正な(政府)を樹立し、福祉と治安を促進するだろう。あなた方は国家を建設し、人民の必要を満たすことによって国家の富をーーその大半が十字軍やその手先のもとに行くことを(許さず)ーー人民と(この富の配分を受ける)権利のある人々に費やすだろう。

「私はイラクの人々に言う。イラクを襲った大災難を観察すると、(これら大災難の)主要な理由が十字軍のイラク侵攻と占領であることがわかる。これはまた(イラクのいくつかの)党派指導者の協力で行われた。(これらの指導者は)イラク侵攻を(十字軍に)促し、その支持者に対し、アメリカ人が形成したーーアラウィAl-Alawi、Al-Jafriジャアファリ、マリキAl-Malikiといった背教の諸政府の下部機関に参加するよう呼びかけた。占領の十字軍への投降を拒否するバグダッド、モスル、ディヤラ、アンバルの従兄弟たちと戦うためだった。(これら党派の指導者たちは)また、高貴な戦士たちに『テロリスト』のレッテルを貼り、殺害し、その家を爆撃した。これこそ(ジハード戦士たちが、その兄弟たちを)裏切り、十字軍アメリカの助手となった部族と党派に報復した理由である。

「イラクの安定獲得に向けた最初のステップは、十字軍の軍隊を力によって駆逐し、党派の指導者ーー例えばジャアファリ、ハキームAl-Hakim、アラウィ、タレク・ハシェミTaliq Al-Hashemi(が率いる)党派ーーを罰することだ。彼らは嘘をつき、占領者駆逐の最善の方法は政治プロセスに参加することだと語った。(案の定)アラウィ政府は任期を終えたが、占領者は去らなかった。次いで、ジャアファリ政府も(任期を終えた)が、占領者は去らなかった。そして現在、背教のマリキ政府がジャアファリ政府の轍を踏んでいる。というのも、同政府は(同一の)政府の別な面にすぎないからだ。

「一言で言えば、(イラク)南部出身の人々(シーア派の意)の多くがーーその地域が安全で危害や報復がないのにーーアメリカとその同盟者に協力し、ファルージャ、ラマディ、バアクーバ、モスル、サーマッラー、カイム(の町)や他の町や村を略奪するなどあってはならない。

「私は、我々のイスラム・ネーション(全体)に言う。アメリカと、その背教の手先に対するジハード戦士の勇気ある作戦にもかかわらず・・・イラクの非武装のムスリムは(依然)裏切りの、憎しみに満ちたギャングたちが遂行する絶滅運動の標的になっている。これらギャングは、前ジャアファリ政府の統治の間(イラクの)あらゆる緊張地域に配置され、また現在のマリキ政府の統治の間も依然(緊張地域に)配置されている。

「従って、イラクの(スンニ派)聖職者協会の指導者たちは警告を発し、ムスリムが直面している恐ろしい絶滅運動から救うよう呼び掛けた。これらムスリムの傑出した指導者たちは、バシャル・アル・ファイディ師Sheikh Bashar Al-Faydhi、アブドッサラーム・アル・クバイシ師Sheikh Abd Al-Salam Al-Kubaysi、ハリス・アル・ダリ師Sheikh Harith Al-Dhariらである。(ダリ師は)最近公に(ムスリムは)絶滅されつつあると語り、4万人以上の(ムスリムが)十字軍の部隊と背教者ジャアファリの部隊によって拉致され、拷問を受け、殺害されたと語った。

「(このことを)ムスリムは理解しなければならない。また、資金と人員でイラクの兄弟たちを助けねばならない。敵の十字軍と(イラクの)背教者たちがイラクの兄弟たちに対して(行っている運動)を止めさせるためだ。イラクのムスリム兄弟が知らねばならないのは、十字軍に屈服したり(彼らに対して)中途半端な手段を(取ってはならない)ということだ。(イラクのムスリムは)イスラムを堅く保持し、統一を維持し、分裂と論争を回避し、ジハードに執着しなければならない。さもなければ(苦境から)逃れる道はない。

「あなた方の剣をあなた方の砦とせよ。(イラク)政府に参加したこれら党派やグループに誘惑されないよう留意せよ。これは重大な事柄だ。(というのも)これらの(イラク)政府と政治的同盟は、あなた方に対する企み以外のなにものでもないからであり、また、あなた方の血が、これらの人々の剣から毎日滴り落ちているからだ。鉄に傷つけることができるのは鉄だけだ。これらの背教者を武器を使わずに(平和的な手段で、の意)説得し、バグダッドとその周囲におけるムスリムとの戦いを止めさせようと希望する者は、家畜を貪らないようオオカミを説得しようとする愚か者に似ている。そうしたことは決して起きない。異端者、十字軍そして背教者の悪の行為は戦争以外には止められない・・・ジハードに執着し、ジハード戦士の列に参加せよ・・・

「最終的に、我が兄弟、カーイダのジハード戦士たちはアブームスアブ・ザルカウィに代わる司令官として高貴な兄弟アブーハムザ・アル・ムハージルAbu Hamza Al-Muhajirを選んだと聞いた。アッラーが彼を(ザルカウィの)価値ある後継者にするように、彼と私の双方に忍耐と哀れみを持つように、(我々に)ジハードを継続させ、アッラーの言葉を至高とするように。

「(ムハージルは)全力を尽くして(過激派組織の連合体である)「ムジャヒディン・シューラー(諮問)評議会」に留まらねばならない。なぜなら、統一が美質である一方、亀裂は全て悪だからだ・・・私はまたムハージルに対し、イラクでムスリムと戦うアメリカ人と、アメリカ人を支持し、支援する者たちに戦いを集中するよう忠告する。また、私は、アッラーがムハージルのジハードとイラクのムジャーヒドゥン(聖戦士)全員を祝福するよう祈り、アッラーが彼らを助け十字軍と偽善者(シーア派の意)からイラクを解放し、イスラムの支配を樹立するよう祈る・・・

「ソマリアへの(国際的)部隊の到来・・・(これは)十字軍の戦いと(しか解釈できないのでは)・・・」

「ソマリアの全てのムスリムは知らねばならない。背教者アブダッラー・ユースフ^Abdallah Yusufと侵略の国際部隊を支援する者たちは誰であれ、その言葉の十分な意味において異端者と(みなされ)、信徒のコミュニティーから排除される、ということを。また、この者(ユースフ)が祈りの対象になることはなく、ムスリムの墓地には埋葬されず、妻は離縁され、遺産相続の権利を持たない、ということを。

「私はソマリアのジハード戦士を祝福し、アッラーがあなた方を強め、あなた方の砲火を導き、勝利をあなた方に与えるよう願う。(一方)異端者の戦略に注意せよ。なぜなら、彼らは数が多く、一筋縄ではいかないからだ。その戦略の一つは(イエメン大統領)アリー・アブダッラー・サレハ*Ali *Abdallah Salihがあなた方と敵に(首都)サナアでの会談を呼び掛けたことだ。彼はアメリカの従順な手先である。彼が(2000年10月)アデンからアメリカの駆逐艦『コール』に石油を供給し、手傷を負ったことを忘れたか(2000年10月同艦が自爆テロの襲撃を受けたことを指す)。同艦はイラク人民に対する封鎖強化に向かう途中だった。彼はまたアメリカと協力し、アメリカがイエメンの地で、彼らの航空機からジハード戦士アブーアリー・アル・ハリシAbu ^Ali Al-Harithiとその兄弟たちを爆撃するのを許した。言うまでもなく、これらの行為はイスラムに反している・・・

「アブダッラー・ユースフとその支援者との対話は、剣の対話以外はあり得ない。時間を無駄に失ってはならない。早急に彼らに不意打ちを掛けよ。彼が以前行ったように逃がしてはならない。ムスリムは同じ蛇の穴から二度も(蛇に)噛まれてはならない。

「国際部隊に関しては、ことは簡単だ。彼らは戦闘心を欠いている。彼らには戦うべき大義がない。アッラーに支援を求め、必要な手段ーーとりわけ対戦車地雷、対装甲RPGーーを準備せよ。我がイスラム・ネーションに対するこの十字軍の世界戦争に、イラクやアフガニスタンの兄弟たちと同様、断固たる態度を取れ。なぜなら、あなた方は既に数年前、あなた方の地でアメリカとその同盟者の敗北を見ているからだ。今回は、勝利は一層容易だろう。

「私はイスラム・ネーションに、こう言う。我々はカリフ制度を失った。それは解体された。それは約1世紀前、十字軍の占領の下で崩落した。その時以来、十字軍は我々のカリフ制度回復を妨げてきた。さらには、我々のイスラム国家樹立すら妨げてきた。彼らの最近のアフガニスタン侵略がその例であり、イスラム国家樹立をあきらめさせるためスーダンに掛けた圧力も、そうだ。

「この文脈で(国連では)アメリカの進言に従いソマリアに軍隊を派遣する用意が整った。(ソマリアの)市民を助け、治安を確立するというのが、その理由だ。このことで彼らは嘘をついている。ソマリア国民は、約15年前アメリカが同地で敗れて以来部族間戦争に苦しみ続けてきた。彼らがこの悲劇に今ようやく気が付いたなんて、理性ある人なら誰が信じるだろう。たぶん(軍隊派遣の)真の動機は、イスラム国家建設を試みる「マハーキム・アル・シャリーア・アル・イスラミヤ」(運動)が首都を制圧し、重要な地域の大半でその影響力を行使するに至ったことにあるのかもしれない。ソマリアに軍隊がやってくることをーーそれが、イスラム国家であると主張する国家から来るとしてもーー我々には、イスラム世界に対する十字軍の運動としか解釈できない。

「我々は世界の全国家に対し、ソマリアに国際部隊を派遣するというアメリカの要請に応じないよう警告する。我々はアッラーに誓う。我々はソマリアの地で国際部隊と戦う、と。また、我々は(国際部隊に参加する国々を)それ自身の地あるいは他の地で、適切な時期、適切なやり方で罰する権利を留保する。

「私はムスリムの青年とビジネスマンに、こう促す。気前よく貢献し、信頼できる仲介者ーーとりわけパレスチナ、イラク、ソマリア、アフガニスタン、スーダンの仲介者を通じジハード戦士の必要物の全てを供給せよ、と。イラクの状況が厳しいという事実に注意せよ。そしてなあなた方自身のため、またあなた方の兄弟のためにアッラーを恐れよ。なぜなら、あなた方が今日バグダッドを失ったら、明日はダマスカス、アンマン、湾岸、リヤドを失う番だ。これは深刻であり、冗談ではすまされない。危険が地域全体を脅かしている。歴史を学ぶ者は全て、教訓を学ぶ・・・

「一部ムスリムがアフガニスタンのイスラム政府救援にあたって行ったように、漫然と待っていてはならない。これはまたとない機会であり(履行)能力のある全ての人に(課された)個人的義務である。カリフ制度の中核を樹立するために、この機会を逃してはならない・・・」

この他のビンラーディンの演説へのリンク

MEMRI TV Clip No.1002「カーイダの指導者オサマ・ビンラーディンが新しい音声録音で、米国における新た襲撃を脅す」(2006年1月19日)

http://www.memritv.org/search.asp?ACT=S9&P1=1002

TV Clip No.989「スーダンにおけるオサマ・ビンラーディンの資料映像」(2006年1月)

http://www.memritv.org/search.asp?ACT=S9&P1=989

Special Dispatch No.838 「オサマ・ビンラーディンは言う:『今日、抗争が存在する。一方の側はアメリカの指導の下にある異端世界であり、他方の側はムジャーヒディン(聖戦士)を前衛とするイスラム・ネーションである』(2004年12月30日)

http://www2.memri.org/bin/articles.cgi?Page=archives&Area=sd&ID=SP83804

Special Dispatch No.837 「オサマ・ビンラーディンがイラク人民に言う。イラクとパレスチナ自治政府(PA)選挙への参加は禁じられる:パレスチナとイラクのジハードはイラク人やパレスチナ人だけでなく、全てのムスリム国居住者の義務である:ザルカウィはイラクのアルカーイダの司令官である」(2004年12月30日)

http://www2.memri.org/bin/articles.cgi?Page=archives&Area=sd&ID=SP83704

TV Clip No.419 「オサマ・ビンラーディンが新しい音声テープで言う。治安と平和の欠如は、サウジアラビア政府に責任がある」(2004年12月16日)

http://www.memritv.org/search.asp?ACT=S9&P1=419

Special Alert No.14 「オサマ・ビンラーディンのテープは、米国を脅す」(2004年11月1日)

http://www2.memri.org/bin/articles.cgi?Page=archives&Area=sa&ID=SA1404

TV Clip No.312 「2004年米国選挙の前夜に行われたオサマ・ビンラーディンの演説」(2004年10月29日)

http://www.memritv.org/search.asp?ACT=S9&P1=312

Special Dispatch No.695 「オサマ・ビンラーディンの演説は欧州に平和条約を提示。(一方)『(カーイダは)米国との戦いはあくまでも続ける』と言う」(2004年4月14日)

http://www2.memri.org/bin/articles.cgi?Page=subjects&Area=jihad&ID=SP69504

Special Dispatch No.539 「新しいビンラーディンの演説」(2003年7月18日)

http://www2.memri.org/bin/articles.cgi?Page=subjects&Area=jihad&ID=SP53903

Special Alert No.9 「ビンラーディンからのメッセージ」(2003年3月17日)

http://www2.memri.org/bin/articles.cgi?Page=subjects&Area=jihad&ID=SA903

Special Dispatch No.476 「ビンラーディンの犠牲祭の説教」(2003年3月5日)

, http://www2.memri.org/bin/articles.cgi?Page=archives&Area=sd&ID=SP47603.

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注:

(1)http://www.alhesbah.org/v/showthread.php?t=71932,(2006年6月6日)

(2)イスラム法廷連合Ittihad Al-Mahakim Al-Shar*iyya Al-Islamiyyaを自称する民兵が2006年6月初め、ソマリアの首都モガジシオを制圧した。


 

 

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