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THE MIDDLE EAST MEDIA RESEARCH INSTITUTE

緊急報告シリーズ


 
Special Dispatch Series No 1220 Jul/30/2006

ヒズボラを支援するイラン革命防衛隊と北朝鮮―海上挺進隊養成、ミサイル隊訓練、地下施設建設、イラン自爆隊も待機―

2006年7月29日、ロンドン発行アラビア語紙Al-Sharq Al-Awsatは、イラン革命防衛隊の対ヒズボラ支援の詳細記事を掲載した。ヒズボラの海上挺進隊の養成訓練にあたった革命防衛隊上級将校が、明らかにしたもの。この上級将校によると、ヒズボラはダイバー隊と海上コマンド隊各1を持っている。2006年7月14日、イスラエルの艦艇をターゲットにC802ミサイルが1発々射されたが、複数の革命防衛隊将校が立会って、ヒズボラが撃った。ヒズボラは、革命防衛隊の支援を得て、地下指揮所を含む地下施設を建設した。地下指揮所は複数整備され、革命防衛隊将校がヒズボラ戦士と共に運用している。

複数のイラン側通信社も、ヒズボラの対イスラエル闘争支援でレバノンに派遣されたイラン義勇兵について、一連のニュースを発行している。次に紹介するのは、イランの対ヒズボラ支援記事。

革命防衛隊と北朝鮮技術者がヒズボラを支援

前出 Al-Sharq Al-Awsatは次のように報道している※1。

「イスラエル軍と目下交戦中のヒズボラ戦士のうち数百名は、テヘラン、イスファハン、マシュハド、アフワーズ所在の革命防衛隊基地で特別訓練をうけた。ヒズボラの海上挺進隊の養成訓練にあたった革命防衛隊上級将校によると、ヒズボラはさまざまな奥の手を持っている。これまでイスラエル海軍と直接交戦したことはないが、レバノン駐留革命防衛隊の指導をうけて、C802 ミサイルを発射し、イスラエル海軍の艦艇1隻を攻撃した。ヒズボラはダイバー隊、海上コマンド隊各1を有し、後者は中国製のホドン級高速艇数隻を装備している。イスラエル海軍に手痛い打撃を与える能力がある。

この上級将校は、「イランから来た技術者及び技術兵数百名と北朝鮮の技術者の支援をうけて、総延長25キロメートルのトンネル壕をつくりあげた。各トンネル壕の間口は12から18平方メートル、開口部に可動式床と半可動式の天井がとりつけられている。各トンネル壕は開口部を四つ有し、通路でつながっている。

ちなみに北朝鮮技術者は、イランの外交官召使い、レバノンにあるイランの機関や代表部等の使用人など、民間人を装っている。

革命防衛隊は、ベッカー盆地に地下貯蔵庫もつくった。深さは8メートル程度だが、多量のミサイルと弾薬が保管されている。そのベッカー盆地には、中央指揮所が設けられ、革命防衛隊将校及びヒズボラ要員各4名が中心になって運用している。各戦区にはそれぞれ指揮所がある。

ヒズボラのミサイル隊は、隊員約200人で編成されている。イランで訓練をうけた技術兵である。現在3隊あり、各隊は20人のスタッフで運用されている」。

イラン人自爆志願者2500名が待機

次に紹介するのは、レバノンへ送られたイラン人グループに関する最近の報道

2006年7月25日、イランのFarda通信は、イラン労働通信社(ILNA)の記事を引用し、次のように伝えた。

「ヒズボラ・イランは、これまで2500人ほどの自爆志願者を確保した。志願者は現在待機中であるが、最高指導者ハメネイ師の命令があれば、直ちに出撃、レバノンへ向かう。

ヒズボラ・イランのスポークスマンビグデリ(Mojtaba Bigdeli)によると、ヒズボラ・イラン議長ハラッジ(Mohammad Baqr Kharrazi)は、間もなくレバノンに指揮所を開設し、ヒズボラ・レバノンを支援し、抵抗運動と抑圧されたレバノン人民と連帯しつつ、状況をフォローする…。

殉教作戦に命を捧げる2500名は、ヒズボラ・イランに関係するさまざまなグループを通して志願し、宣誓書に署名した者で、最高指導者(アリ・ハメネイ)の出撃命令を待っているところである」※2。

志願者応募のオンライン

2006年7月26日、イラン通信社Alborzは、「ムハンマドの戦士隊」にオンラインで志願できる、と報じた。この報道によると、「ムハンマドの戦士隊」は、レバノン行きの戦士をリクルートしており、希望者は電話(テヘラン889 38821)で間合わせができる。ちなみに応募は満16歳以上の条件がついている。

殉教自爆隊2グループがレバノン入り

2006年7月18日、Alborz通信は、「指導、訓練をうけた殉教隊2ヶ隊が、戦闘参加を目的にレバノンへ送られた」と伝え、次のように報じた。

「シャヒード祈念世界イスラム組織本部のスポークスマンモハマディ(Ali-Mohammadi)は、「志願者5万5000人の中から選ばれた27名を含め、2グループがレバノンに送られた。シオニスト政権との戦いに身を投じる…この2隊はさまざまな訓練を受けており、あらゆる交通手段を使ってレバノンに到着し、レバノンがシオニスト政権に占領された場合、殉教作戦を遂行する。

この隊の派遣は志願形式をとっている。レバノンへはプライベートな身分で送られ、ヒズボラとは組織上のつながりがない…この27名は英語とアラビア語に堪能で、別命あるまでレバノンで待機する…」※3。

レバノン行きを目指して2チームがシリアへ

Mehr通信によると、自爆を目的とする2隊があり、スポークスマンのモハマディは次のように述べている。

「1チームは18名もうひとつは9名の編成で、別々にシリアへ向かった。あらゆる交通手段で、そこからレバノンの紛争地帯へ到達する…27名(2チーム)は全員アラビア語が堪能で、なかには英語を話せる者もいる…我々は、ヒズボラその他の団体と組織上のつながりはない。レバノン人民を助けるのが目的で、独立して行動中である…」※4。

※1 2006年7月29日付Al-Sharq Al-Awsat(ロンドン)

http://www.asharqalawsat.com/print/default.asp?did=375420

※2 2006年7月25日付Farda通信(イラン)

http://fardanews.com/show/?id=22540

※3 2006年7月18日付Alborz通信(イラン)

http://www.alborznews.net/shownews.asp?u=6132

※4 2006年7月17日付Mehr通信(イラン)

イランのポータル・ニュースwww.dat.ir  からの引用


 

 

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